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旅がらす中国蘇州へ行く [旅]

先週まで、宮本輝氏の流転の海を現在出ている4巻まで読んでおりました。

自伝的というわけではないようですが、主人公の50を過ぎて父親になった男性のモデルは筆者の

父親であるようです。

本の中で、父親は、昔はたいそう手広く仕事をしており、中国で暮らしていた経験もあり、

中国の友人と戦前までは深く交流を持っていたようなことが描かれています。

中国の友人のことを「心が広くて、頭がよく、篤い人ばかり」というようなことを

思い出すところが、時々描写されるのですが、わたしが、3泊4日の強行日程で行った旅行の中でも、

現地の方の印象はおおよそそんな感じでありました。

9月の3連休と1日の休みをもらい、関空から上海空港へ。

現地に暮らす日本人と友達と、同じく日本から来た友人2人と私を足して。

現地に暮らす友人には

すでに仲良くしている蘇州人の家族がいらっしゃるので、

中国の方の日常生活を垣間見せて頂いたり、外で食べるとお高くつく上海蟹も彼らの自宅で

ゆでておいしくごちそうになりました。

中国の方は大陸的とよく評されますが、まさにそのとおり大らかで大きいのです。

ご馳走は食べきれないほど、振舞われますし、残すほどでないともてなしにはならないようです。

それに、せっかく来た人に、自分の街はとても素敵だと思われたいという気持ちを

心から感じました。

それに、小さなことにはこだわらないというところがあるように感じました。

中国でお世話になったその家族の方は、父母娘という家族構成ですが、

やはりうかがうと、1970年以降生まれのそのお嬢さんはひとりっこ政策がありましたので、

ひとりっことのことでした。

蘇州は、日本でいうところの、うーん、やっぱり、日本は中国文化の影響を色濃く受けており、

漢字も中国から伝わったものだし、奈良時代くらいまで、まねっこのように文化を取り入れていたものですし、

とも思うのですが、まったく違う国です。

たとえようがありません。

蘇州は、現地の方いわく、中国でも豊かな街なようで、街の中心にはわたしの写真のような、

古い町並みが残っていますが、郊外は、まるで新宿都心のような高層ビルが林立。

でも、土地が広いから、ごちゃごちゃ感がなく、手塚治虫氏が描いていたような未来都市といった風情。

中国は、大阪に暮らす私が言うのもなんだけど、人がおつりが来るくらいいます。

さすが、10億人以上いるなって感じ。

広い国土でも、田舎はともかく、都会には日本からすると天文学的な人が暮らしているようです。

東洋のヴェネチアといわれるように、町の中心部は小さな運河に囲まれています。

美人が多い街とも言われているようで、さらさらの黒髪、しなやかな美しさを持つ女性も多かったです。

京劇のようなものを見ましたが、女優さんはすっぴんでも、美人でした。

世界遺産の庭園を見に行ったり(それが、広い、広い、東京ドームくらいある)

現地でマッサージを受けたり、中国茶を試飲して購入したり、

いろいろしましたが、中国そのものの街の大きさに圧倒されたというのが、実感です。

日本で中国製品の良し悪しや、にせものをこっそり売るというあまりよくないニュースを聞きますが、

中国現地の人に言わせると、お金を出せばいいものを買えるという風になっているから、

普通に生活している人は買わないそうです。

偽者のブランド品も、「偽者だよ、いかが?」と正直に薦められましたので、

正直に「入りません」と答えました。

ただ、一つだけ強く感じたのは、日本よりとても深く貧富の差があるのだと思いました。

現在、日本の学力テストの結果で、親の収入により学力が違うという格差が話題になっています。

中国は本当にびっくりするくらい線が引かれています。

それにしても、もう一度行きたいですね。

旅がらすなわたしは、帰ってきてから、先週、沖縄・久米島に行ったのですが、

その話はまた後日・・・・・




流転の海 (新潮文庫)

流転の海 (新潮文庫)

  • 作者: 宮本 輝
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1990/04
  • メディア: 文庫


地の星 (新潮文庫―流転の海 第二部)

地の星 (新潮文庫―流転の海 第二部)

  • 作者: 宮本 輝
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/02
  • メディア: 文庫


血脈の火―流転の海〈第3部〉 (新潮文庫)

血脈の火―流転の海〈第3部〉 (新潮文庫)

  • 作者: 宮本 輝
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 文庫


天の夜曲―流転の海〈第4部〉 (新潮文庫)

天の夜曲―流転の海〈第4部〉 (新潮文庫)

  • 作者: 宮本 輝
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 文庫


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旅がらす [旅]

春から夏にかけて、病気療養で隠遁生活を送っていた私ですが、もうすっかり健康体。

この秋は3回旅をすることになりました。

水戸黄門のように、世の不正を正す隠居の副将軍のようでもなく、

銀幕スター小林旭が演じた「旅がらす事件帖」のように、道中奉行として、

日本各地を廻り葵の御門のついた拝領刀を片手に腐敗を正していくわけではなく、

①家族と車で温泉慰安の目的で徳島へ行ったり、

②学生時代の友人を訪ねて、中国蘇州へグルメと庭園を巡る旅へ行ったり、

③気のおけない同年代女子の友人たちとレジャーエステが一緒くたとなっている沖縄旅行に行くという

万物の霊長たる、霊長類ヒト科としては、誠に単純な・・・・、ただ遊びに行くと言うだけです。

ただ、現在たった一人の同居の家族である夫からは、2ヶ月で3回も旅行に行くなんて、

のんきなものだとあきれられたり、うらやましがられたりと言うわけです。

ちなみに、①は夫の会社の福利厚生をご利用させていただき、

先週末に夫の会社が契約している会員制リゾートへ行ったので彼が一緒だったんですけどね。

他の皆さまのように、旅先でのグルメや名跡の写真等載せて、

旅日記を公開できればいいし、

この際ブログタイトルも「たけぴの旅がらす事件帖」に変えたりしようかしらとほくそえんで、

徳島での写真を見返しました。

しかし、

せっかくぜいたくした夕食は写真もとらず、ただただ飲み食いに徹したようで1枚もなく、

会員制リゾートなので、けっこう景色のよい部屋に泊まり、

鳴門海峡で渦も見たし、道中の淡路も天気もよく、とってもよい旅だったのですが、

久々の旅行に浮かれた私が写真の隅に写っているものばかりで、

公開するのは忍びないし、旅の恥はかきすてできても、

これからもブログは続けていきたいので、「たけぴの旅がらす事件帖」への変更は、

はかない夢と消えてしまいました。

中国蘇州ではせめて、わたしの愛読の旅ブログ「りんこうの世界」まではいかないとも、

それなりに「東洋のヴェニス」と言われている、蘇州の話が少しはできれば・・・・と思っております。

そう思うと、しっかり目に焼き付けてこようと思えるから、

今までの旅とは違う発見ができればと思っております。




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ここに地終わり 海始まる [旅]

「ここに地終わり 海始まる」

大阪出身の作家宮本輝氏の小説の中で、私がいちばん好きな本のタイトルです。

このタイトルに使われている一文はユーラシア大陸最西端のロカ岬に刻まれている

言葉でもあるようで、小説の中にもそのことは触れられています。

この小説は、ある若い女性の再生の物語だからなのか、心惹かれ、生きているうちに一度は

行きたい場所にロカ岬はもちろんランクインしています。

それにしても、この邦訳をした人はまさに詩人だと思います。下手に訳すると、ただの場所の説明

となってしまうこの言葉を(ここで大陸は終わり、海になります・・・みたいな)、

海の始まりが永遠に手の届かない果てしないロマンを含んだものに見えてしまう一文。

冒険心をくすぐるというのでしょうか・・・。

わたしは、幼少の頃からスナフキンの恋人になりたいくらい(ギターを抱えて世界中を旅する

吟遊詩人のつれあい・・・というべきでしょうか)、旅が好きです。

でも、ひとり旅はよほどの用事がない限り行ったことがない気がします。

そもそも、憧れの始まりからスナフキンと一緒に行くことを前提としているのだから、

道連れのいる旅が私の旅というところでしょうか。

でも、旅は意外と行ってみると楽しいことばかりじゃない、生きるという行為の単純な

ところで躓くことが多いです。

生活習慣・・・というべきでしょうか。食事、言葉、入浴、排泄・・・、普通という自分の基準がいかに

特異で変なものなのかとはじめて気がつくというのでしょうか。

日本人ならあたりまえーという言葉がはやりましたが、それが一番しっくりくる気がします。

小さな例にあげると、温泉に裸で入るのは日本だけとか。

これは食べるものではなく、日本では愛玩動物ですが・・・がごはんとして立派に成立していると

か、です。

でも、旅の基準て人それぞれ違いますが、ロマンの前にそういうことがとても気になり、

「郷に入っては郷にしたがえ」を全うできるかどうかで旅のよしあしを決めてしまうのも

私の旅の楽しみ方(終いには試練みたいになってしまうのですが・・・)のようです。

逆に、わたしのように道連れとの旅が多いと感じることですが、自分の普段の生活をそのまま

旅に持ち込める豪気な方も数多くいらっしゃいます。

どっちの旅が正しい、間違っているではなく、楽しみ方の違いですが。

でも、何が楽しいかを決定するのは、所詮自分の感性ですから、楽しみ方だけで

答えは出ないと思いますけど。

ああ、旅って奥深い。

秋は旅情に誘われているばかり。

行き先を決めずとりあえず各駅停車の列車に飛び乗り、

途中下車をする旅に今とてもあこがれています。

ロカ岬へはユーロ鉄道へ行きたいと思っていますが、

鉄道はつながっているのでしょうか・・・。

ここに地終わり海始まる〈上〉

ここに地終わり海始まる〈上〉

  • 作者: 宮本 輝
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/10
  • メディア: 文庫


ここに地終わり海始まる〈下〉

ここに地終わり海始まる〈下〉

  • 作者: 宮本 輝
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/10
  • メディア: 文庫


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